ボクとキミは2人で1つ

*増田貴久くんを応援しているブログです*
**増田くんが好き、それだけです**



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雨の日の森の中 4
食堂へと向かう早峰さん。
その姿に…
ノボル 「いってらっしゃい
小さい声で、声を低めに、カッコつけて言ってみるノボルくん。
嬉しくてたまらない様子でにこにこ。
 
その姿を見ていた治郎さん。
治郎 「好きなんだ」
ノボル 「え?」
治郎 「彼女のこと」
ノボル 「別にそういうんじゃ」
治郎 「すっごい出ちゃってるよーその空気。
     君と彼女、お似合いだと思うけど?」
ノボル 「そうですか?」
 
ノボルくん、リビングの椅子に座る。
その前に立って嬉しそうに話す治郎さん。
 
治郎 「もう告白とかしちゃったの?」
ノボル 「いや…」
治郎 「なんで?」
ノボル 「今日のドライブ中、告白しようって思ってたんですけど、
     なかなか理想のシュチュエイチョンにならなくて」
治郎 「理想のシュチュエイチョン?」
ノボル、テンションあがってきて、立ち上がって熱弁。
 
ノボル 「早峰さんがピンチに陥ったところをボクがカッコよく助けるとか
治郎 「そんなシュチュエイチョンこないから」
ノボル 「そうですか?」
治郎 「イキイキしゃべってたところ悪いけど…
     日常生活でピンチになることあんまりないから」
ノボル 「じゃあ、無理ですか?
     早峰さんが、悪いやつにつかまってるところを助けるとか、
     どこかに閉じ込められてるところを助けるとか」
治郎 「そんな状況待ってたらずっと告白できないよ」
ノボル 「えぇぇぇ〜」
治郎 「どこかに閉じ込められないでしょ、普通」
ノボル 「じゃあ、告白やめるか」
治郎 「なんで」
ノボル 「え?」
治郎 「そんなシュチュエイチョンじゃなくたって普通に告ればいいじゃん」
ノボル 「だって…自信ないから…」
治郎 「そこを頑張っていこうよ〜」
椅子に座り込んじゃうノボルくん。
治郎 「あ〜、座っちゃった…」
 
ノボル 「早峰さん、絶対、頼り甲斐のある男が理想のタイプなんです。」
治郎 「おお」
ノボル 「でもボクこんなんだし」(落胆する)
治郎 「こんなんだって大丈夫だよ」
ノボル 「絶対ふられるぅ」
ノボル 「はぁ」 (頭抱えちゃう)
治郎 「そんなに好きなの?」
ノボル 「はい、恥ずかしいくらい」
治郎 「こっちが恥ずかしいッ」
ノボル 「はぁ〜」 (頭抱えたまま)
 
治郎さん、思い立ったように、ノボルくんの前へ。
 
治郎 「クイズターーーーイム!」
ノボル 「ちょっ、なんですか?」
治郎 「ハイ、ザワザワしなーい」
(両手を前に出して、バイバイするみたいにして、両手を腰に。)
治郎 「問題。
     妊婦さんが、股間に、何かをこぼしました。
     さてその飲み物はなんでしょう」
(ジャスチャー付きで問題出す治郎さん)
 
ノボル 「それ、どういう状況で…」
治郎 「細かいこといいから」
治郎 「何かをこぼしたの、さあ、何」
ノボル 「豚汁」
治郎 「ブブー」
ノボル 「え、なんなんですか、答え」
治郎 「正解はお茶でした」
ノボル 「なんで?」
治郎 「これがほんとの、マタニティー」
ノボル 「それ聞いて僕どうやってリアクションすれば…」
治郎 「やっと笑ってくれたね」
ノボル 「え?」
治郎 「君が辛いときはボクがキミを笑顔にさせる」
ノボル 「は?」
治郎 「っていうのさ、うちの嫁さんが落ち込んだときにやったら
     評判よくてさー
     これを彼女にやったら、頼もしい男アピールできるんじゃ?」
ノボル 「あ、それで今?」
治郎 「もっとカッコつけたかったら
     最後にひと言。
     笑うことの出来る動物は人間だけなんだよ!
     せっかくだから笑っていこう!とか言えばさー」
ノボルくんテンションあがって、立ち上がる。
ノボル 「いいですねー!!!」
治郎 「でしょー?」
ノボル 「でもなぁ〜」 (椅子に座り込む)
治郎 「何か?」
ノボル 「早峰さんには、憧れの先輩がいるんです。
     どんなお化け屋敷に行っても、ちっとも驚かない人なんです。
     あんな風になりたいって彼女言ってるんです。
     たぶん早峰さんのその先輩のこと好きだから…告白……」
食堂側のほうに顔をやるノボルくん。
そこには、全身黒い服を着た女性の姿が。
女性とノボルくん、目が合う。
言葉が止まる。
 
ノボルくん側を向いてる治郎さんは気付かず…
治郎 「ディープな話…♪ (にこにこ)
     どうした?」
ノボル 「後ろー!」 (顔を伏せる)
後ろを振り返る治郎さん。
女性は奥へと行き、もう誰もいなくなってる。
治郎 「後ろがどうしたの?」
ノボル 「今女の人が」
治郎 「誰もいないけど」
ノボル 「いたんです。黒い服の。」
治郎 「うちのかみさん?」
ノボル 「違います、初めて見る新顔の」
治郎 「ここにいる女の人は、うちのとキミの友達だけなんだけど」
ノボル 「じゃあ、今の幽霊?」
治郎 「幽霊?」
ノボル 「やっぱりこのペンション…」
治郎 「え?」
ノボル 「あ、いや、なんでもないです」
 
2階でサボっていた電気屋の原さんが、
いかにも修理してきましたふうに、カッパを着て、
2階から1階へとおりてくる。
 
ノボル 「うわー」
階段からおりてきて、すぐそばにいた電気屋さんに
驚くノボルくん。
足早に、食堂の中へと入っていく。
食堂のドアが硝子なため、そこから一瞬、電気屋さんを睨んで、
奥へと入っていく。
 
治郎 「なんか彼変わってるねー」
電気屋 原 「そうっすねー」
 
治郎さん、ブースの中へ。
電気屋さん、カウンターのそばに置いてあるテレビに向かって、
リモコンを使って付けてみる。
テレビは砂嵐。
 
電気屋 原 「え?まだだめー?何これー」
テレビの前にしゃがんで、テレビを叩く。
電気屋 原 「直れよ、おい!おい!おい!」
立ち上がった
その瞬間、後ろからガバっと、黒い服の女性に無言で
抱きつかれる。
 
電気屋 原 「何してんだよ」
黒い服の女性(電気屋の婚約者)高野マキ(初音映莉子さん)
マキ 「びっくりしたー?ちゃんと待ってたんだよー
    でもどうしてもマキ、トイレ行きたくなっちゃって」
ソファーに座るマキさん。
明るい悪気のない元気なマキさん。
 
電気屋 原 「さっさと使って出て行け」
マキ 「もう終わったよー。だいぶ前に入ったの、
    それで出て行こうと思ったら人がいっぱい来ちゃって。
    ずっとそっちに隠れてたんだ」
電気屋 原 「あ、さっき幽霊とか言われたの…」
マキ 「あたしっぽーい」
電気屋 原 「見つかってんじゃねーか」
マキ 「でも一人だけだよ、いいじゃん別に」
電気屋 原 「よくねーよ、ここのオーナーに見つかったら
         すぐおやじの耳に入るんだよー」
マキさんを玄関に促す電気屋さん。
電気屋 原 「彼女を仕事場に連れて来てるのバレたら
         どんなにバカにされるか」
マキ 「彼女じゃない、奥さんです!」
電気屋 原 「今日はまだ違うだろ」
マキ 「としぴーこわーい!」
ソファーへと戻るマキさん。
電気屋 原 「本当は、車で待たせてるのはやなんだよ
         でもマキがどうしても付いてきたいって言うから」
優しい口調でなだめるように言う電気屋さん。
マキ 「だって結婚式の前日くらい2人でいたいでしょ」
電気屋 原 「普通家族とか友達と過ごすんじゃね?」
マキ 「もうテレビ直りそう?」
電気屋 原 「聞いてる?テレビは全然だめでさー」
マキ 「いっつもサボってるからだよー」
電気屋 原 「うるせーなー。だからせめて頑張って、
        結婚式で、オヤジに、オレひとりでも…」
ソファーで寝ちゃうマキさん。
電気屋 原 「落ち着いてんじゃねーよ」
マキ 「遊んでよー」
電気屋 原 「戻って戻って」
マキ 「遊んでんでしょー」
電気屋 原 「遊んでるんじゃねーから」
マキ 「じゃあ、仕事早く終わらせてよ!」
電気屋 原 「すぐ車戻るようにすっから」
マキ 「頑張ってね、あ・な・た」
玄関から出て行くマキさん。
 
電気屋 原 「あ・な・た・かー。」 (ふわふわした感じで言う)
電気屋さんも去る。
 
食堂からは早峰さんとノボルくんが出てくる。
早峰さんの背中を押しながら慌てて出てくるノボルくん。
 
早峰 「もうなにー、食べてる途中なんだけどー」
ノボル 「とにかく早く帰ろう!」
早峰 「だからなんで?」
ノボル 「実はね…」
 
食堂から顔を出すトシ子さん。
トシ子 「あの、まだ召し上がります?
      食べ残しは罰金になっちゃうんですけどー」
早峰 「食べます食べます!」
ノボルくんに向かって…
早峰 「ちょっと部屋行ってて、食べ終わったら行くから」
ノボル 「え?」 (不安げ)
トシ子 「別に無理に召し上がらなくてもー」
早峰 「いや、食べますのでー」
ノボル 「じゃあ、早く来てね!」 (不安そう)
早峰 「分かったから!」 (呆れたかんじ)
 
恐る恐る2階へとあがっていくノボルくん。
 
ソファーへと座り込む早峰さん。
早峰 「はぁ〜」 (呆れ気味なため息)
トシ子 「ほんとは付き合ってるんでしょ?」
早峰 「違いますよー」
トシ子 「なんで?タイプじゃないとか?」
早峰 「タイプ…」
トシ子 「もっと頼もしい感じが好きとか」
早峰 「いや、そういうのは別に…」
 
2階ではそっと歩いて警戒しているノボルくん。
 
1階リビングでは…
早峰 「頼もしい人がタイプって訳ではないんです。」
トシ子 「そうなの〜?」
早峰  「はい、だからノボルくんがビビリなのは全然いいんです。
      でもビビリだっていうのを認めないところがなんか嫌なんですよね」
トシ子 「はい、はい」(嬉しそうに聞くトシ子さん)
早峰 「もっとカッコつけないで、ありのままの自分を出してくれたら
     かわいげがあるんですけど」
 
2階にひとりでいるのが怖くて、限界になったノボルくん、
急いで1階へとおりてきて…
早峰さんのところに行って…
 
ノボル 「ねぇ、まだ?」 (直立不動で、焦り気味に、切羽詰ったかんじで)
 
早峰 「まだに決まってんでしょー」
トシ子 「まぁまぁ、では食堂でお待ちしてますねー」
食堂へと行くトシ子さん。
ソファーには早峰さん。
早峰 「すみませーん」
 
早峰 「もうなんなのさっきから」(呆れ顔)
ノボル 「ねぇ、落ち着いて聞いてね、
     実はね、幽霊が出たんだよ」 (焦り気味)
早峰 「あー、おうまさん動かしてた?」 (呆れ気味)
ノボル 「それとはまた別なの、
     今度はしっかり目があってさ、黒い服着た女の人」 (必死)
早峰 「はい、はい」 (呆れ果てた感じ)
ノボル 「ほんとなんだよ」 (必死)
早峰 「もういいよ、そういう話」
 
早峰さんが立ち上がって、2階へと行く。
必死に付いていって、話すノボルくん。
 
ノボル 「このペンション怪しいよ、あの夫婦やたらと僕たちの動き
     見てるしさ、それに従業員の茶髪のやつ、あいつもなんか
     不気味だよ、それに宿泊客の2人だってなんか怪しいし」 (怖くて早口)
早峰 「ノボルくんがビビリだからじゃない?」
ノボル 「え?」
早峰 「怯えてるから、何もかも怪しく見えちゃうんだよ」
ノボル 「でもほんとに幽霊見たんだよ」 (必死)
早峰 「もともと知ってたけど、こんなにビビリだとは思わなかったなー」
ノボル 「だから、ビビリじゃないって」
早峰 「いい加減認めなよー」
ノボル 「早峰さんこそ、ビビリじゃん!」 (怒り気味)
早峰 「は?」
ノボル 「だって、先輩に告白出来ないじゃん」 (ぷんすかしてる)
早峰 「え?」
ノボル 「ケイタ先輩が好きなのに、告白出来ないのって、
     ビビッてるからじゃないの?」
早峰 「何言ってんの?別にそういう感情ないし」
ノボル 「嘘だね、絶対友達以上に思ってる感じはするけど?」 (すねた感じで)
早峰 「じゃあいいよ、告白する」
ノボル 「え?」
早峰 「ビビリだと思われるの嫌だから、先輩に告白するよ」
ノボル 「あ、いや、いいよいいよしなくて」 (焦る)
早峰 「いいよ、告白する」
ノボル 「あ、ごめんごめん…○△×%#&…早峰さんビビリじゃ」
早口で焦る。
早峰 「ビビリじゃないもん」
早峰さんの前に立って、
ノボル 「そうだね、ごめん、ビビリじゃない、全然ビビリじゃない」
早峰さんの顔の前で両手をパーにして言う
 
早峰さん、4号室に入る。
その後ろから追いかけるようにしてノボルくんも入る。
ノボル 「でもほんとに幽霊見たんだよ」
早峰 「まだ言うかー」
 
早峰 「幽霊なんていないって、
     ほんとに危ない所にはこういうえの裏にお札が
     貼ってあるっていうじゃん。
     でもほら、ないでしょ?」
4号室のドア入って正面の額に入った絵を裏返す。
 
早峰 「はぁぁ」 (息を吸い込んで驚くいてすぐ額を伏せる)
早峰 「なんかあった、今お札みたいのあった」
ノボル 「ほんとに幽霊出るんだよ」
早峰 「えぇぇ〜!」
 
突然雷の音が!!
 
早峰「きゃー!!!!」
早峰さん、ノボルくんに抱きつく。
ノボルくん、びっくりしつつも嬉しそうな表情を隠せない。
 
早峰 「今ビビッてないから」
 
1階では食堂から森田さんが。
メガネがまだ見つからないがために、硝子の戸が見えず、
激しくぶつかってしまう。
ぶつかった音に…
 
2階
早峰 「今のなに?」
 
1階
森田 「またやっちゃったー」
鼻を押さえつつ、2階へとあがる森田さん。
森田 「ああ、鼻血出たー」
 
2階
早峰 「ねー何今の」
ドアを開ける早峰さん。
ノボル 「ねー、ちょっとやめなよ」
早峰 「気になるじゃーん」
 
2階にあがってきた森田さん。
森田「いたーい」
 
早峰 「あの…どうしたんですか?」
森田 「……いや…」
足早に3号室へと入っていく森田さん。
 
廊下の床を指差して…
ノボル 「なんか垂れてる」
早峰 「え?」
ノボルくんの指す場所に近づき、触れてみる早峰さん。
早峰 「なにこれー」
ノボル 「血だー!!」
早峰 「えぇぇ!!!!」
 
早峰 「やだやだ…どうしよう」
ノボル 「手洗ったら?」
早峰 「でも…」
ノボルに手を見せる早峰さん。
必死で手を近づけないように抑えるノボルくん。
 
足早に4号室へと戻る2人。
 
早峰 「でも、なんで血なんか」
ノボル 「やっぱり、ほんとに殺人ペンションなんだよ」
早峰 「それはないって」
ノボル 「今頃僕たちのこと、殺す計画立ててるかも知れないよ」
早峰 「えー!!」


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