ボクとキミは2人で1つ

*増田貴久くんを応援しているブログです*
**増田くんが好き、それだけです**



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「雨の日の森の中」 2
早峰 「あのーこんばんはー」
ノボル 「さむいぃ」(両腕を手でおさえて背中丸めて内股)
早峰 「すいませーん、誰かいませんかー?」
お客さんの声に気付いたトシ子さん。
布団を手放し…
トシ子 「客だ!」
治郎・トシ子 「はぁい!」
階段を降りて玄関へ。
早峰 「良かったねー」
ノボル 「さむいぃ〜」 (両腕を手でおさえて背中丸めて内股)
トシ子さんと治郎さんが玄関で、お客さんを歓迎。
治郎 トシ子 「ハーイ!ハロー!ペンション後藤へようこそ!」
(2人で振り付き)
治郎さんトシ子さん、直立で…
治郎 「ご」
トシ子 「ご満足いただける行き届いたサービス」
治郎 「と」
トシ子 「徒歩12分で露天風呂」
治郎 「う」
トシ子 「運が良ければごはんがおいしい」
治郎 トシ子 「ペンション後藤へようこそ!」
(振り付き…トシ子さんがしゃがんで、治郎さんが後ろで立って、
2人で両腕広げて歓迎ポーズ)
早峰 「そういう意味なんだ」
治郎 トシ子 「ん〜♪」
2人で嬉しそうに照れつつも、にこやか。
早峰 「運が良ければって、いつもおいしくはないんですか?」
トシ子 「謙遜(けんそん)ですよ!」 (笑顔)
早峰 「あ、けんそん」
ノボル 「あの、徒歩12分で露天風呂ってことは、ここにはないんですか?」
治郎 「ハイ。でも歩ける距離なんで」
ノボル 「ああ。…さむいぃ〜っ!」 (両腕つかんで内股)
トシ子 「濡れちゃって大変でしたね、どうぞあがってください」
トシ子さん、早峰さんのストールを玄関隣にかけてあげる。
早峰 「あ、いや、泊まりとかじゃないんです。
     ガソリン譲ってもらえませんか?」
トシ子 「え?」 (態度豹変)
早峰 「ガス欠で車が止まっちゃって」
トシ子 「はぁ…でも譲るっていうのはちょっと…」
早峰 「もちろん、お金は払います」
トシ子 「なんとかします」 (即答、にっこり)
トシ子 「用意ができるまであがってください」
トシ子さん、玄関隣にある靴箱から、スリッパを取り出してくれる。
ノボルくんスリッパは、パンダ。
早峰さんスリッパは、アヒル。
スリッパというより、ルームシューズのような、かかともすっぽり
入るのでした。
早峰 「良かったね」
ノボル 「寒いぃ〜」 (両腕つかんで内股)
早峰、ノボル、玄関に靴を脱いで、
スリッパに履き替えてあがる。

ブースに入ったトシ子さん。
トシ子 「あーなーたー」
治郎さんを呼ぶ
治郎 「なんだ〜い」
トシ子さんの元へ。
トシ子 「あの2人もてなして。
     なんとか泊まらせる方向で」
治郎 「イエス!」
ノボルくん、玄関で、濡れてしまった自分の着ていたベストを脱いで、
バサバサ。
 
リビングに行った早峰さんは自分の濡れてしまった服を見て…
早峰 「もうー、ビショビショだよ〜」
その言葉にノボルくん、体は玄関のほう向きつつ、顔だけ
早峰さんのほうを向いて、鼻の下が伸びつつ、じっと見つめる…。
 
その視線に早峰さん、気付く。
ノボル 「あ、いやいやいやいや、これ良かったらどうぞ」
顔は正面、手だけ早峰さんに向けて、自分のベストを差し出す。
早峰 「濡れてるでしょ」
ノボル 「あ、そっか」 (笑ってごまかす)
早峰 「でも良かったね、こんなところにペンションがあって」
ノボル 「そうだね。」
ノボルくん、ベストを玄関横に掛けて、玄関近くの額に入った
黒い服の女の人がネコを抱いてる、ちょっと不気味な絵を見る…。
ノボル 「おっ」 (びっくりする)
ノボル 「でも早く帰ろう。」
早峰 「なんで?」
ノボル 「なんとなく…」 (あわあわ)
早峰 「あー、怖いんだ」
ノボル 「ちっげーし!」 (強がる)
早峰 「思ったより古いペンションでビビッたんでしょー」
ノボル 「そんなんじゃねーし!」 (強がる)
 
トシ子さん、2人の元に、タオルを持ってきてくれる。
トシ子 「はいはいはい。コレ、使ってくださいねー」
2人にタオルを手渡す。
早峰 「ありがとうございます」
治郎 「替えの着替え用意したんで良かったら…」
ペンション後藤の黄色のトレーナーを持ってきて、
テーブルに置いてくれる。
ノボル 「すいません」
 
早峰 「このインテリア変わってますね〜」
テーブルの上のインテリアを見ながら…
トシ子 「そうですか?」
治郎 「でしょー。気持ちわるいでしょー」
早峰 「いや、いい意味で」
治郎 「え?」
早峰 「すっごくカワイイと思います
     こういうの好きなんですよねー」
テーブルにあった、ガムのおもちゃを見つけて…
早峰 「わ、このガム懐かしい、
     引っ張ったら、パチンってなっちゃうやつですよねー」
トシ子 「そうそう」
早峰 「ノボルくーん、ガム食べる〜?」 (いらずらっこ風に)
ノボル 「いや、食べないよ、今全部聞こえちゃってるんだから」
早峰 「そこは聞こえても引っかかってよ」
ノボル 「やだよ、怖いもん」
早峰 「出た、ビビリ!」
ノボル 「いや今のビビッたんじゃ…」
早峰 「他にもこういうのあるんですかー?」 (ノボルの話聞いてない)
トシ子 「おもちゃはあっちにいろいろ」
早峰 「見たーい!」
トシ子 「どうぞどうぞ」
早峰さん、嬉しそうに、トシ子さんと食堂へ。
ノボル 「別に…オレビビリじゃねーし」
ひとりでボソっと。
 
2階から「わぁっ!!!!」 (大きな声)
ノボル 「わっ!!!!」 (体丸めてびっくりする)
 
2階の客室(3号室)に宿泊の森田さんが
3号室前のよろいに
森田 「こんばんはー」
めがねがなくて見えてない。
森田 「なんだ…よろいか」
近くまで行って、気付いた。
森田さん、3号室へと戻る。
 
1階のノボルくんは何の声か分からず、ビビッてる。
 
ノボル 「なんだよ、今のー」
(うろうろ…)
ノボル 「なんか気味悪いなー、このペンション…」
 
早峰さんが森の中で話してた殺人ペンションの話を
思い出してしまう。
 
早峰さんの声…
(ノボルにしか聞こえてない)
 
「殺人ペンション…
 そのペンションって夫婦が営んでるらしんだけど…
 お客さんが少なくて困ってたの
 ペンションの周りにはたくさんの死体が埋められていて
 血しぶきをあびた壁からは、幽霊が飛び出したり…
 絵が動き出したりして…客に逃げろとメッセージを伝えて
 くるそうです。」
 
ノボル 「血しぶき…」
カウンター壁のコーヒーのシミを見て…
そうとも知らないノボルは…
そのシミが血しぶきに見えて、動き出してるように見える。
ノボル 「はぁ〜!!いや、ありえないから」
驚く。
逃げて玄関の絵の前に。
玄関近くの額に入った不気味な絵も、ノボルには
動き出して、襲ってくるように見える。
ノボル 「あれー」
怖がる。
ノボル 「落ち着けノボル、落ち着け…」
床にうずくまる。
ノボルにだけ聞こえる、早峰の殺人ペンションの話。
「その旦那さんの足が不自由だったこともあり、
 生活に行き詰った夫婦はなんと!
 泊まりに来た客を脅し、金品を奪うことを始めた」
 
そんな中、ノボルの横を治郎が通る…。
ノボル 「あー!」
治郎の足を指差して…
治郎 「…」(立ち止まる)
ノボル 「良かった…、足フツー!」
胸をなでおろす。
治郎 「何ですか?」
ノボル 「あ、いや」
 
額のところ、シミのところに走っていって、
ノボル 「絵も変化なし!シミもOK」
指差し確認。
 
そんなノボルの姿に、
治郎 「どうかされました?」
ノボル 「あの…ちょっとお聞きしたいんですけど…」
治郎 「なんでしょう」
ノボル 「このシミって…」
シミを差す。
階段の下にいる治郎。
治郎 「あー、それはね、うちの…」
食堂のドアをあけて、治郎を睨みつける、トシ子。
目があった治郎。
治郎 「…なんでもないです。秘密です。
     そのシミは…秘密です」(トーン低めに)
ノボル 「なんで?教えてくださいよ」
 
食堂から出来た、トシ子。
 
トシ子 「そろそろ着替えたらいいんじゃないですか?」
テーブルに用意してあったトレーナーを手に、
ノボルを2階へと促す。
トシ子 「どうぞどうぞ、2階に部屋があるんで」
ノボル 「いやボクはいいですよ」
トシ子 「このトレーナー、うちで使ってた
     ボロいやつなんですけど、お兄さんならすっごく似合うんじゃないですか?」
ノボルと共に、トシ子、治郎も後ろから2階へとあがる。
 
階段を上りながら…
ノボル 「あの、さっきの壁のやつってなんなんですか?」
トシ子 「まぁまぁいいじゃないですか」
ノボル 「でも…」
 
3号室のところの両面扉の窓の前で、ノボルを
驚かそうと、待ってる早峰。
ノボルがその前を通ろうとしたところ…
 
早峰 「わー!」 (脅かす)
ノボル 「ヘム!」 (体をまるめて驚く)
ノボル 「びっくりしたぁ」
早峰 「人って驚いたとき、ヘムって言うんだ」
ノボル 「ちょっとやめてよ…」
早峰 「ごめんごめん」 (笑ってる)
 
トシ子 「ちょうど良かった、お部屋で着替えちゃってください」
2人を4号室へと案内する。
早峰 「すいません」
治郎 「どうぞ、こちらの部屋になります」
はしゃぐ早峰。
荒れている4号室。
(へそくりの話の時に、夫婦がケンカになったため)
荒れた部屋を見て…
ノボル 「うわー!この部屋…」
治郎 「あー。これはさっき…」
後ろにいたトシ子におしりをつねられる。
治郎 「なんでもないです。」 (低めのトーンで)
ノボル 「おかしいじゃないですか。
     これはさっきなんでもないって…何があったんですか?」
トシ子 「ちょっと散らかってますけど、ゆっくりしてって下さいね」
早峰 「ありがとうございます」
トシ子 「じゃあ」
ノボル 「ちょっと…」
治郎 「ごゆっくりどうぞ」
帰り際、おしりをつねられた痛さで足をひきずる治郎さん。
その姿に…
ノボル 「あー!」
早峰 「…」
ノボル 「足を、引きずってたの」
殺人ペンションの話を一致する点に、焦るノボル。
自分の足を指差し、早峰さんに訴える。
 
階段を降りる夫婦。
治郎 「痛いなー、何すんだよー」
トシ子 「余計なこと話そうとするからでしょ、あの2人帰っちゃうよ?」
 
2階の4号室。
ノボル 「やばい、ここやばいかも!」
早峰 「何言ってるの?」
ドアの前で右往左往のノボルに、ベッドに座って、トレーナーを
上から着ながら落ち着いてる早峰。
ノボル 「早峰さんが言ってた殺人ペンションかも」
早峰 「は?」
ノボル 「なんか怪しいよ、ここ。
     壁に血みたいのあるし、足ひきずってるし、
     何か隠そうとしてる」
怖くて早口なノボルくん。
早峰 「ノボルくんも着替えなよ」
廊下に出る早峰。
早峰さんを追うノボル。
ノボル 「ねー、聞いてる?」
早峰 「何どっぷり信じちゃってるの?
     殺人ペンションなんて、都市伝説」
ノボル 「いや、このペンションのことかもしれない」
早峰 「ありえないから」
 
早峰さんのトレーナーを見て…
トレーナー表には「HELLO」の「O」
が取れてしまって、「HELL」の文字がプリント。
トレーナー後ろには、「ペンションgoto」がプリント。
 
ノボル 「あー!!!」 (叫ぶ)
早峰 「なになになに」 (焦る)
ノボル 「ヘルって書いてある、地獄だ!」
早峰 「ほんとだ、Oが取れちゃったんだねー」
 
早峰さんが振り返った時、背中のプリントを見て…
 
ノボル 「あー!!!」  (叫ぶ)
早峰 「なになになにー?」 (焦る)
ノボル 「ゴートゥーって書いてある」
早峰 「は?」
早峰さん、前を向く。
ノボル 「ヘル」
早峰さん、後ろを向きつつ「は?」
ノボル 「ゴートゥー」
早峰さん、前を… 「は?」
ノボル 「ヘル」
早峰さん後ろを… 「は?」
ノボル 「ゴートゥー」
早峰 「何やらせるのよ」
ノボル 「これ、地獄へ落ちろって、メッセージなんじゃない?」
早峰 「絶対違うから」
早峰さん、4号室へと戻る。
あとをくっついていくノボルくん。
早峰 「これ、ペンションgoto(後藤)ね!、ゴートゥーじゃないから!」
ノボル 「考えすぎだよ」 (オロオロ)
早峰 「それこっちのセリフ!」
 
ドア付近で…
早峰 「あの、出てってくれます?」
ノボル 「なんで」
早峰 「やっぱり濡れてるの脱いでから着ようと思って。
     だから出てって」
ノボルの背中を両手で押す。
ノボルくん、全重心背中にして拒否る。
ノボル 「やだよ」 (力いっぱい)
手を止めて…
早峰 「じゃあ、着替えるの見る?」
ノボル 「えっ?」 (びっくりしつつも嬉しそう!)
早峰 「私は別にいいんだけど」
ノボル 「は?別に見たいとかじゃねーし」 (強がってみる)
そのまま背中を押される。
押されるがままに部屋を出るノボルくん。
ドアがしまって…
ノボル 「え〜」 (不安げ)
振り返った途端、3号室隣の両面扉の窓が開く。
ノボル 「わー!!」 (腰を抜かしそうになる。)
ノボル 「ふざけんなよ、風!」
窓を閉める。
3号室から宿泊客の森田さんがドアから顔だけだして…
めがねが見つかってなくて見えないために、ノボルの気配に…
森田 「人間?」
ノボル 「ワー!!人間?ってどういう意味だよー」
びっくりしながら階段を降りる。
階段降りた直後。
 
1階のブースのマイクから(曲作りのため)
治郎 「らぁぁーーーーーー」 (超低音)
 
その声に…
ノボル 「らぁぁーーーーーー」 (驚いて立ち止まる)
 
1階のブース
治郎 「ラーーーーーー」 (超低音)
 
ノボル 「何この声…」 (おびえる)
 
1階ブース
治郎 「ラーーーーーーー」 (超低音)
 
カウンター傍に置いてある、木馬が動き出す
(家が傾いてしまっているために、勝手に動いちゃう。
そうとも知らないノボルくん。
 
ノボル 「もしかして…幽霊からのメッセージ…」
 
 
急いで2階へとかけ上げがるノボル。
 
食堂から出てきたトシ子。
動いた木馬を見て…
トシ子 「あ、また?やっぱりうち斜めってるんだなー」
木馬をカウンター傍に、戻す。
 
2階へあがったノボル。
4号室をドンドンしながら
ノボル 「早峰さん、ちょっとここ開けてよ」 (焦ってる)
早峰 「あ、ごめんまだ着替えてなかった」
ノボル 「幽霊が出た!幽霊がおうまさん動かした!」 (必死)
早峰 「え?」 (呆れた返事)
ノボル 「いいからここ開けてよー」 (怖がってる〜)
早峰 「とりあえず、ドンドンするのやめて」
ノボル 「ごめん」 (しょぼん)
 
3号室隣の両面扉の窓から
ドンドンドンドン!って音。
 
ノボル 「おい、また風かよ」
窓に近づこうとする。
 
と…
電気屋の原さんが窓から中へ。
 
ノボル、びっくりして階段をおりる。
おりた直後、電気が消えて真っ暗に。
 
ノボル 「ヘム」 (驚く)
ノボル 「どうなってるの…
     もうやだ…もうやだ…」 (泣きそう)
玄関のほうに行く
 
と…
雷の大きな音と共に、玄関のドアが開いて、
そこにはライトのついたヘルメットにスコップを持った
カッパ姿の人
が。
 
腰を抜かすノボル。
ノボル 「え…わ…え…」
 
玄関からはカッパ姿の男性が…
階段からもカッパ姿の男性が…
だんだんノボルに近づいていき…
 
ノボル 「アーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
腰を抜かして、両手をうしろについて顔を上にあげて
悲鳴。
 
うずくまって
ノボル 「助けてください…助けてください…」 (ぶつぶつ)
 
部屋の電気がつき…
うずくまってるノボルに近づく、カッパ姿の2人の男性。
玄関から入ってきたのは、
宿泊客の、森田さんの友人、照沼一さん(玉置孝匡さん)
2階からおりてきたのは、電気屋の原さん。
 
照沼 「あの…どうなさいました?」
電気屋 原 「大丈夫っすか?」
 
ノボル 「え?ん?」
 
ブースからアナウンス
トシ子 「すいません、ブレーカー落ちちゃいました」
 
治郎さんに向かって
トシ子 「食器洗い機なんて使うから!」
治郎 「いいだろー」
 
ブースから出てくるトシ子さん
トシ子 「ちょっと何やってんのよ!」
 
ノボル 「ああ、ごめんなさい」 (即座に正座)
トシ子 「床ビショビショにしてー」
ノボル 「ああ、オレじゃないか」 (足をくずす)
電気屋 原 「すぃあせん」
電気屋の原さん、床を拭く。
 
照沼 「かたじけない。私も拭きます」
トシ子 「照沼さんはいいですよ」
照沼 「しかし」
 
2階から降りてきたは早峰さん。
早峰 「ちょっと何やってんの」
電気屋 原 「ああ、ごめんなさい」 (ピシっとする)
早峰 「ああ、いえ、この人に」 (ノボルくんを指す)
ノボル 「あ、オレ?」
早峰 「何倒れてるの?」
ノボル 「ああ、これストレッチ」
倒れこんでる姿勢をごまかすノボルくん。
早峰 「そのわりに悲鳴あげてなかった?」
ノボル 「悲鳴じゃないから。体硬いから、イテテテテ」
ストレッチのマネしながら…
照沼 「いや、嘘はいけないな。
     私が扉をバンと開けてしまったものだから
     驚いて悲鳴をあげてしまったんじゃないのかい?」
ノボル 「ああ、ハイ…」
早峰 「やっぱり悲鳴だったの?」
 
玄関先にいる照沼さんを見て…
ノボル 「なんでこんな遅くにスコップなんか…」
 
照沼さんカッパを脱ぐ。
玄関に正座して、カッパのズボンを丁寧にたたむ。
照沼 「これはですね…」
治郎 「お仕事なんですよ、地質調査をされてるんだそうです」
 
早峰 ノボル 「へー」
(ノボルくん、座り込んだまま)
 
2階からは森田さんもおりてくる
目がよく見えないから階段下の柱につかまってる。
 
早峰さんノボルくんの傍の椅子に座って…
早峰 「こんな時間まで大変なんですねー」
照沼 「もう一人のやつが働かないから」
森田 「だって雨降ってきちゃったから」
照沼 「何くつろいでるんだよ、戻ってくるって言ったから
     ずっと待ってたんだぞ」
照沼さん、玄関横のスリッパをはいて、森田さんに歩み寄る。
スリッパはライオン。
森田 「お酒を飲んじゃったんだよ〜う」
照沼 「しっかりしてくれよ、失った時間は二度と戻ってこないんだぞ」
森田 「また出た、真面目発言」
照沼 「あたり前のこと言っただけだろ」
森田 「真面目なのは全然いいんだけど、それをオレに求めるな」
照沼 「今のはおかしいぞ。全然というのは否定的な表現とセットだから
     全然いいというのは文法上おかし…」
森田 「真面目か!」
森田さん、照沼さんのヘルメットを叩く。
照沼 「真面目かと聞かれたら、まぁ真面目…」
森田 「真面目か!」
ヘルメットを叩く。
照沼 「真面目かと聞かれたら真面目…」
森田 「こんばんは!」(ヘルメット叩きながら…)
照沼 「こんばんは」
森田 「ボケて!」 (ヘルメット叩きながら)
照沼 「ボケてといわれてもまだそんな年齢では…」
森田 「もういいよ、めんどくさーい!
     超真面目なんですー」
照沼 「いいだろ」
 
2人のやりとりをノボルくんは床にペタンと座ったまま
見てる。
 
早峰 「超真面目なんていいじゃないですか、
     超ビビリに比べたら」
ノボル 「いやいやビビリじゃないよ」
 
離れたところで見ていたトシ子さん。
トシ子 「いいなぁ、お客様同士の交流
     こういう光景見てると、ペンションやってて良かったって
     思うんですよー」
 
森田さん、ノボルと早峰を見つつ
森田 「ここたいして交流してないですけど」
 
トシ子 「今から交流会します?
     あたたかいスープでも飲んでみーんなで語り合いましょ」
早峰 「そのスープってもしかして…」
カウンターの所に貼ってあるポスターを指差す。
そのポスターには、「SOUP 1050円」と。
 
ノボル 「1050円?高い!」
トシ子 「まぁまぁいいから座って」
ノボルくん、早峰さん、照沼さん、森田さんを
ソファーに座るよう促すトシ子さん。
 
トシ子 「すぐに持ってきますねー」
治郎さんに向かって
トシ子 「ほら!」
治郎 「イェス」
2人で、ブースの中へと入っていく。
 
4人の客は、それぞれリビングのテーブルまわりに集まり…
森田 「あの旦那さん、完全に奥さんのしりにしかれてますね」
早峰 「ですねー」
 
早峰さんの座ってる、2人掛けソファーに、嬉しそうに座るノボルくん。
 
森田 「おい、照沼、オレのめがね知らない?」
照沼 「知る訳ないだろ、オレはずっと作業してたんだぞ」
森田 「すいませんでした」
たばこを吸おうとする森田さん。
照沼 「おい!一日禁煙するんだろ」
森田 「え?そんなこと言った?」
照沼 「罰ゲーム!」
森田 「そっか、くっそー」
早峰 「罰ゲームって…」
森田 「俺ら以外の誰かがこのペンションに来るかって賭けてたんですよ」
早峰 「じゃあ私たちのせいで…」
森田 「絶対来ないと思ったんだけどなー。こんなところ」
ノボル 「なんかすいません」
森田 「あ、いやいや」
早峰 「負けたほうが禁煙しなきゃいけないんだ」
照沼 「いや、罰ゲームはそれぞれ設定するんです。
     ボクはコイツにたばこをやめさせたかったから。」
早峰 「じゃあおじさんが負けてたらどうなってたの?」
照沼さんに尋ねる
照沼 「パンツ一丁になった姿をゆーちゅーぶにアップされるんです」
早峰 「えーーー」
ノボル 「なんか罰ゲームの内容が平等じゃないんですね」
照沼 「そうんですよ、コイツの罰ゲーム、いつもひどいんです」
森田 「最近はあのおじさんに何かをさせて、ユーチューブにアップするのに
     ハマってます。」
早峰 「いつも罰ゲームやってるんですか?」
森田 「中学校くらいからかな」
早峰 「え?中学からの知り合い?」
森田 「いやいや、幼稚園から」
早峰 「えー!今も仕事で一緒なんですか?」
照沼 「え、まぁ」
早峰 「すごーい!」
 
ブースからスープをトレイにいくつか乗せて持ってくる
トシ子さんと治郎さん。
 
トシ子 「あら、もう盛り上がってるかんじ?」
早峰 「まー普通に…」
トシ子 「じゃあ、これでも飲んでさらに盛り上がっちゃってー」
早峰さんとノボルくん、立ち上がって、トシ子さんの持ってる
スープのもとへ。
スープを手にするノボルくん。
ノボル 「あっちあっちあっち!」
カウンターに置く。
治郎 「大丈夫ですか?」
ノボルくんのいるカウンターに行く早峰さん。
熱がってるノボルくん。
早峰 「気にしないで下さい、この人なんでも大げさなんで」
ノボル 「ひどい」 (口を尖らせて早峰さんを見る)
早峰さんとノボルくんはカウンターの前。
すぐそばには、オーナー夫婦が立っている。
 
照沼 「あの、お二人はご結婚されてるんですか?」
治郎 トシ子 「ハイ」
照沼 「いや、奥の二人」
 
ノボルくん、早峰さん、キョトンとしながら…
早峰 「え?」
ノボル 「僕たち?」
早峰 「そんなわけないじゃないですかー」
ちょっとぴりノボルくんの表情が嬉しそう。
照沼 「じゃあ、婚約中?」
ノボル 早峰 「いやいやいやいや」
ノボルくん、いやいや言いつつ、表情がだいぶ嬉しそう!(笑)
照沼 「それはいけない!」
ノボルくん、早峰さんのいるカウンター近くに歩み寄る
照沼 「嫁入り前のお嬢さんが、男性と同じ部屋で一夜を共に
     するなんて倫理的に…」
森田 「真面目か!」
自分の座ってる前に置いてある照沼さんのヘルメットを叩きながら。
 
叩かれた音と同時に、照沼さん、ヒザがカクンとなる(笑)
 
森田 「すいませんね、もう」
照沼 「失敬」
早峰 「いや、雨宿りだけですし、私たち、そういう関係じゃないんで」
ノボルくんの表情がだんだんしょげてくる。
治郎 「えー、でも今日はデートじゃないの?」
早峰 「デートじゃないんです!友達なんで…ね!」
ノボル 「あ、うん」 (少ししょんぼり)
治郎 「ただの友達なんだ?」
早峰 「大学のサークルが一緒で」
トシ子 「何サー?」
早峰 「お化け屋敷研究会です」
治郎、トシ子、森田、照沼 「んー」(ふに落ちないような相づち)
 
ノボルくん、カウンター横に置いてたった三輪車に、
おもむろに乗ってみる。
 
トシ子 「今日もそのサークルで?」
早峰 「そうなんです。先輩オススメのお化け屋敷が京都にあるんで
     行ってきまして」
森田 「なんでそんなサークルに入ったの?」
早峰 「私は昔から怖いのが大好きなんで」
治郎 「変わってるねー」
早峰 「彼は怖いのが嫌いだから克服しようって」
ノボル 「違います。僕も昔から怖いものは大好きで…」
焦って早口で言いながら、三輪車こいで、前進するノボルくん。
早峰 「そうなの〜?」
森田 「おい!三輪車の君!」
ノボル 「はい。」
森田 「ほんとはこの子目当てで入ったとかじゃないのー?」
ノボル 「違います…」(嬉しそうに…)
治郎、トシ子 森田 「ふぅ〜」 (はやし立てる)
トシ子 「あなたもてるでしょ」
早峰に向かって言う。
早峰 「いやいや、そんなことないです」
治郎、トシ子 森田照沼 ノボル 「いやいやいやいや」
早峰 「男友達は多いんですけど友達以上に思える人がいなくて」
三輪車に乗ってたのノボルくん、全身の力が抜けて、分かりやすく落ち込んで、
両手を床について、四つん這い状態に。
治郎 「あれ、なんか、君、落ち込んでない?」
ノボル、四つん這い体勢のまま
ノボル 「あ、いや、落ち込んでないです。爪を見てただけです」
 
ソファーに座ってる早峰の近くに行く照沼さん。
照沼 「彼女、似てないか?」
森田 「誰に」
照沼 「フジサワセイコ」
森田さん、メガネがまだないために、早峰の顔に近づけて、
よーく見る。
早峰 「なんですか?」
治郎 「森田さん?」
森田 「ほんとだ!すごい似てるー」 (テンションあがる)
照沼 「だろ!」
森田 「うん、目の辺りとか」
治郎 「フジサワセイコってどなた?」
森田 「あ、いや、僕らの中学校の同級生でして…
    ボクとコイツとソイツと3人で…」
トシ子 「もしかして!?三角関係?」
森田 「いや、どっちかが付き合ってた、とかではないから」
早峰 「で、今その彼女は?」
森田 「もう連絡先も…」(落ち込む)
トシ子 「あ、そうなんですか?」
照沼 「私はこれで失礼」
| 「雨の日の森の中」 2 | 23:32 | comments(0) | -
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