ボクとキミは2人で1つ

*増田貴久くんを応援しているブログです*
**増田くんが好き、それだけです**



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「雨の日の森の中」 1
 
********増田貴久初座長・初主演舞台*****
 
**********「雨の日の森の中」**********
 
 
会場内は、開演前から森の音が流れてる演出。
会場内に入ると、ステージ上も森。
森の音にも包まれてるから、本当に森の中に来たみたいな感覚です。
 
開演時間が近づくにつれて、森の中の雨の音はひどくなっていって…
開演時間になると会場は暗転。
雨の音もすごく激しい雨の音に…。
 
そして、雨の音にも負けないくらいの大きな引き笑いの声が…。
会場が少し明るくなって、ステージの横には、ノボルくん(増田貴久くん)
早峰さん(谷村美月ちゃん)の姿が。
ノボルくんは、紺色のギンガムチェックのシャツに、中には黄色のTシャツ。
グレーのベスト。
ベージュのズボンに、くるぶしソックス、VANSのような赤いスニーカー。
早峰さんは、赤いカーディガンに、白のインナー。
カーキの半ズボンに、黒のボーダーのレギンス、赤のタータンチェックのストール。
 
2人は、大学のサークルで、遠出して、その帰り道、
車がガス欠で動かなくなって、森の中で立ち往生している様子で…
 
ノボル(引き笑い)
    「ふ〜いひひひひひひひひひひ……
    「…ってね!で、ボク言ったの!人違いですよ!ってね!」
(ノボル、背中をまるめて、右手で口を押さえて、ひとりで引き笑い)
    「いひひひひひひひひひひ……」
早峰 「ハァ」 (呆れた感じ)
ノボル 「え?面白くない?」
早峰 「ハイ。全く!
    自分で笑っちゃってるんだもん。あんたの笑い方のほうが面白い」
ノボル 「そう?」
早峰 「そうだよ、何その引き笑い!見てるこっちがドン引きだよ!」
ノボル 「ねー。引き笑いの引きって、ドン引きの引き?」(キョトンとした感じ)
早峰 「知らないよ!ってかなんだっていいよ!
     なんでこんな森の中で
     引き笑いについて語んなきゃいけないのよ」
(怒り気味)
早峰さんはうろうろしながら話してる。
ノボル 「ごめん」 (早峰さんを目で追う)
早峰 「はぁ〜あ〜、せっかく空気変えようと思って面白話ふったのに」
ノボル 「ごめん」
早峰 「ねぇ、引き太郎?」 (ちょっといたずらっこな感じに)
ノボル 「ノボルだよ!何引き太郎って…変なあだ名で呼ばないでよぉ」 (真顔)
早峰 「うわっ、フッツー!もっと気の利いた返しがあるでしょー、
     ケイタ先輩だったら、テンション高めに、おーい!位のリアクション
     くれただろうなー」
ノボル 「ごめん」 (しょぼん)
早峰 「そんなんだから彼女出来ないんだよ」
ノボル 「ごめんー」 (すね気味)
早峰 「謝んないでよ、別にノボルくんに彼女が出来ようが出来まいが
     私には関係ないじゃん」
ノボル 「ごめん」 (落ち込む)
早峰 「もーいい!!」 (携帯を持って歩き出す)
ノボル 「ちょっとどこ行くの?」 (早峰さんを追いかける)
早峰 「どこだっていいでしょ?」
ノボル 「車戻ろうよ」
早峰 「戻ったって動かないし!あそこ全然車通らないし!」
ノボル 「でもほら雨降ってきちゃったからさ」
早峰 「もーどこ行けば電波あるのー?ここどの辺?」
ノボル 「分かんない!たぶん長野か岐阜なんだけどこの辺カーナビで
     はっきり出なかったから…」
早峰 「うわ最悪!」
ノボル 「え?」
早峰 「うわ最悪!」
ノボル 「2回言った〜」 (寂しげに)
早峰 「知ってる?カーナビに出ないエリアの伝説」
ノボル 「何それ…」 (嫌な予感な感じ)
早峰 「いろいろ怖い話あるんだよー、
     出口のない病院、神隠し神社、殺人ペンション
     どれがいい?」
     (ノボルの肩越しに言う)
ノボル 「いやいいよ」(嫌そうに)
早峰 「どれがいい?」 (強い口調で!ノボルの耳元で)
ノボル 「どれもやだー!」 (だだっこな感じで背中まるめて嫌がる)
早峰 「殺人ペンション」 (ノボルの後ろで話し始める)
ノボル 「いやいいって…」
早峰 「そのペンションって夫婦が営んでるらしいんだけど」
ノボル 「始まった?」
早峰 「お客さんが少なくて困ってたの。
     その旦那さんの足が不自由だったこともあり、
     生活に生き詰まった夫婦はなんと!泊まりに来た客を殺し金品を
     奪うことを始めたの」
ノボル 「あああああああああああ」 (両手で両耳パンパンしながら)
早峰 (ノボルの両手を掴んで)
     「あそれに味をしめた彼らは、従業員までグルになり
     客を襲う殺人ペンションになったー」
(ノボルの顔の真ん前で話す)
ノボル 「怖い。君が怖い」
早峰 「ペンションの周りには沢山の死体が埋められていて、
     血しぶきをあびた壁からは幽霊が飛び出したり絵が動き出したりして
     客に逃げろとメッセージを伝えてくるそうです」 (お辞儀)
ノボル 「全部聞いちゃった」
早峰 「どお?怖くない?」
ノボル 「いや、別にー」 (強がる)
突然森の中を鳥が飛ぶ
ノボル 鳥が飛んだ音にびっくりして、体をまるめる。
ノボル 「うわぁぁー!! (←びっくりして)
強がって…
     「………イェイ!」 (ヒップホップ系に!笑)
早峰 「ノボルくんってほんとビビリだよねー」
ノボル 「は?今ビビったんじゃねーし!」
早峰 「惜しいなー。サークルでも言ってる子いるよ。
     ノボルくんがもうちょっと頼もしかったら彼氏にしたいって」
ノボル 「え?そうなの?」
早峰 「まーそういう変わった子もいるんだからさ」
ノボル 「それどういう意味?」
早峰 「アレ何?」 (遠くを指差す)
ノボル 「どれ?」 (早峰さんの指す方向を見る)
早峰 「あの明かり」 (指差す)
ノボル 「どれー?」 (遠くを見る)
早峰 「家じゃない?」 (指差す)
ノボル 「どれー?」 (差す方向を見るものの分からない様子)
早峰 「家だ」 (指差す)
ノボル 「どれー?」 (分かってない)
早峰 「行ってみよう」 (走り出す)
ノボル 「どれぇぇ!!」 (ノボルくんには全く分からなくて怒っちゃう・笑)
ノボル 「ねぇ、ちょっと…待ってよぉ〜!!!」
早峰さんを追いかけて走り出す。
 
ここで音楽が流れ出して、ステージ上の幕がスクリーンになって、
キャストの皆様のドタバタしてる映像と共に、
作・演出者の名前、キャストみなさんの名前が写る。
舞台なのに、キャスト紹介があるって素敵ー。
すごくその映像もドタバタ、ペンションをかけまわってて
凝ってる作りこまれたいい映像!
オシャレなオープニングでした。
 
音楽が終わって、幕が下へとおちて…
暗転している会場。
 
ペンションのオーナー夫婦
旦那様の治郎(片桐仁さん)と、奥さんのトシ子さん(佐藤仁美さん)
治郎 「♪うーうー頭をなでなでしたい♪」
トシ子 「♪うーうー一緒の洋服着たいー♪」
 
2人で歌ってる。
 
夫婦はお揃いのピンクのトレーナーを着ている。
胸元には大きく黄色で書かれた「HELLO」の文字。
背中には「ペンションgoto」の文字。
 
トシ子さんはロングスカート。
治郎さんは派手めのズボン。
トシ子さんのスリッパ(ルームシューズ)はトラ。
治郎さんのスリッパは、カメ。
 
 
ステージがゆっくりと明るくなって…
ステージ上は、ペンションの中。
 
ペンションは、古びた感じで、2階建て。
向かって左側には玄関、玄関横には、額に入ったちょっと不気味な絵が。
絵の横には階段。
階段の下には、『←』お手洗いの案内表記が。
向かって右側にはカウンター。
右側奥には、オーナー夫婦が使うブース。
その奥の硝子戸を入ると食堂。
中央には、ソファー、テーブルがあって、そこはリビング。
 
2階は、あがって左手が、4号室。
右手が、3号室。
3号室の前には、大きなよろいが。
3号室隣には、両面扉の窓が。
 
 
明るくなったステージ上では、ペンションのオーナーご夫婦が…
奥さんはタンバリンを手にして、2人で歌を。
 
ソファーには、浴衣を着た宿泊客の森田和則さん(菅原永二さん)
ポカンと2人の歌を聞いているかんじ。
森田さんスリッパはうさぎ。
治郎 (歌のつづき) 「それがね…♪」
2人 (タンバリンを鳴らしつつ…)
    「♪それが愛だねー。それがLOVEなんだねー♪」 
(ハモって)
「♪ラーラブ♪ラーララブラブラブ♪ラーラーラララブラブー♪」
治郎 「お聴きいただいたのは僕たちの新曲。殺したいほどキミが好きでした」
 
宿泊客の森田さん、ノリノリな夫婦を見て、仕方なくパチパチ拍手。
 
治郎 「改めましてこんばんは。」
治郎 トシ子 「アッチッチです!」
2人で片手を前に出して、ハートを作る。
トシ子 「アッチッチというのは、ラブソングを歌う夫婦デュオでして、
      この名前には2つの意味があるんですよ。
      1つは、私たちがラブラブで、アッチッチだということ。
      もう1つは、アッチッチーなものをフーフーとするのが夫婦とかかってまして…」
治郎 「それでは続いて、キッチンで懸命に料理を作ってる
     妻の背中を見た時に作った曲です。聴いてください、チマキ!」
 
歌おうとする治郎さんとトシ子さん。
 
森田 「いやいやいやいやいや…」
トシ子 「なんですか?」
森田 「いや逆になんですか?」
トシ子 「ですから…」
治郎 トシ子 「アッチッチです!」(2人でハート)
森田 「アッチッチ以前に、このライブ的なものはなんなんですか?
     うとうとしてたら歌が始まってて…」
治郎 「当ペンションではお客様に楽しい夜を過ごしていただくための
     サービスです!」
森田 「サービス?」
トシ子 「ペンション後藤ではいろいろなサービスをご用意してるんですよ 
      お客さん全員参加の鬼ごっこやかるたなどなど」
森田 「はぁ」
治郎 「それでは聴いて下さい。鬼ごっこで妻が懸命に隠れてる姿を見た時に
     作った曲。頭隠さず尻隠さず」
森田 「もういいですから…一応タイトルまで待ちましたけどもういいですから」
トシ子 「じゃあ、CD買いません?」(カウンターにあるCDを手にしながら)
治郎 「アッチッチ実は5枚のシングルと、2枚のマキシシングルを出しておりまして
     お泊まりのお客様には特別価格で…」
森田 「買いませんよ!絶対買いません」
治郎 「だーけーどー?一回断ってかーらーのー?」 (CDを手前に出して)
森田 「いや買いませんって」
トシ子 「ハァ〜」(カウンターの椅子に座り込んで落胆)
森田 「わりとハッキリ落ち込むんですね」
トシ子 「アッチッチ実は、ペンションのオーナーが片手間にやってる訳じゃないんです
      結構本気で…」
治郎 「でもこっちじゃ食べていけないから、ペンションやってる、みたいな」
森田 「ここに泊まってる俺には気まずいカミングアウトです」
治郎 「どうもすいませんでした」
トシ子顔を伏せて泣きじゃくる。
治郎 「ひどいな、ひどい客だなー」 (トシ子の背中をなでながら)
その姿に…
森田 「やっぱりライブ聴こうかなぁ。」
治郎 トシ子 「ほんとですかー?」 (嬉しそう!)
森田 「ただ2対1で来られると、アツがすごいんで、照沼戻って来てからでいいですか?」
治郎 「喜んで〜!やったー♪」
治郎さん、森田さんの近くのソファーに腰掛けて…
治郎 「照沼さんまだ作業されてるんですか?」
森田 「そうみたいですねー」
治郎 「大変なお仕事なんですねー」
森田 「いやアイツは真面目すぎるんですよ、何もこんなに夜中にやらなくたって」
ペンションの中の、ブースの中にトシ子さん。その中から…
トシ子 「あーなーたー」
座って、治朗さんを呼ぶ。
治郎 「なんだーい」弾んだように、トシ子さんの元に行く。
トシ子 「何のんきに食っちゃべってんだよ!なんなのさっきの歌! 
      全然ハモれてなかったよ。」
治郎 「ごめん」
トシ子 「いい加減私につられるのやめてよね、最後完全に一緒に歌ってたよ」
治郎 「ごめん」
トシ子 「謝らないで、謝ればいいと思ってんでしょ」
治郎 「ラーだっけ?」
トシ子 「ラー」
治郎 「ラー」
トシ子 「ラー」
トシ子 「ラーもういいから!CD買わせなさい!
      何が何でも絶対に買わせて!
      とりあえず私が会話して盛り上げるから、そこに入ってきて!
      で、自然な流れでCDの話に持っていく」
治郎 「わかった」
ブースから出て、森田さんのところに言って話しかけようとするトシ子さん。
 
森田さん新聞見ながら…
森田 「この事件どうなりましたかねー、強盗の」
トシ子 「はい?…あー3人組みだかの…」
森田 「なんかこっちのほうに逃げてきたんですよね」
トシ子 「あー、テレビがちょっとアレなんで、分からないです。すいません」
森田 「そっか」 (新聞を再び見る)
トシ子さん、正面向いたまま、斜め後ろのブースの前にいる治郎さんをこっそり手招き。
治郎 「え、いま?」
治郎さん、森田さんとトシ子さんのいるソファーのところまで弾み気味に近づいて…
治郎 「え、何の話?何シングルー?」
森田 「そんな話してませんけど」
治郎 「じゃあ何シングルー?」
森田 「CDの話は一切してないんで」
治郎 「そうですか…
     でもちょうど良かった、偶然ここにCDが」背中に隠し持ってたCDを出す。
森田 「ない!」
治郎 「いや、ありますよ」
森田 「ないんです。めがねがないんです。
     どうりで見えずらいと思ったんだよなー」
     (近くにある小物を近くで見る森田さん)
トシ子 「新聞こーんな距離で見てましたもんねー」
     (両手を目の真ん前にしてジャスチャーするトシ子さん)
森田 「食堂だ!ラーメン食ったときのアレだ。あの時のアレだ!」
トシ子 「探してきますよ!」
森田 「いや、結構です。自分のメガネは自分で」
食堂へと向かう森田さん。
硝子のドアにぶつかる。
トシ子 「そのドア硝子なんです」
森田 「硝子めー!」
治郎 「そんなに目悪いんですか」
トシ子 「何か冷すもの取ってきますね」
森田 「いや結構です。どうせCDかなんかでしょ」
ドアの中に入ってく森田さん。
治郎 「逃げられたかー」
トシ子 「あたり前よ。不自然極まりない流れでCDの話するんだもん」
治郎 「そうかなー」
トシ子さん、ソファーに座ってご立腹。
トシ子 「何シングルってなんだよ、その言葉。」
治郎 「全然盛り上がってないのに呼ぶんだもん、びっくりしたよ」
トシ子 「そこをあんたが盛り上げてよ」
 
2階の窓からカッパを着た茶髪の電気屋さん(原敏光)(中谷竜さん)が、
階段を降りて、
トシ子さんたちのいるリビングを通って、テレビのところに歩いて行く。
 
トシ子 「ちょちょちょちょちょ!!」
電気屋の
原さん 「え?」
トシ子 「びしょびしょじゃない!」 (床を指しながら)
電気屋 原 「すいぁせん」 (チャラいかんじ!)
原さん、テレビのリモコンを手に、テレビを付けてみるけど、
テレビは砂嵐。
電気屋 原 「あれ、まだだめー?おかしいなー」
テレビを消して…
電気屋 原 「もう一回アンテナ見てきます」
2階へ上がろうとして…
トシ子 「いつまで作業するつもり?」
電気屋 原 「いや、今日中には」
トシ子 「もう今日終わっちゃうよ、朝からやっててなんで直らないのよ」
治郎 「まぁまぁまぁ。今日は夜遅いし雨降ってきちゃったし、もういいよ」
電気屋 原 「いえ、絶対今日中に直しますっす!」
トシ子 「不安だわー、直しますっすっていう人不安だわぁ〜
      なんでいつものおじさんじゃないの!」
電気屋 原 「それは…」
治郎 「君、バイト?」
電気屋 原 「息子っす」
治郎 「そうなんだ?でも原さん息子いるって言ってたかな」
電気屋 原 「どうせオレなんていないもんだと思ってるんすよ」
治郎 「お、ディープな話?そういうディープな話大好きなんだよねー」
電気屋 原 「いや、まー、いいじゃないですか」
トシ子 「そういう時こそ、ペンション後藤。
     お父さんと泊まりに来て語り明かせばいいじゃない。
     全員参加の鬼ごっこで一緒に汗を流せば…」
ペンション後藤の様々な催しものが書かれた紙を手に、
原さんのところに行くトシ子さん。
電気屋 原 「作業あるんで」
足早に、2階へあがり、窓のところへ。
 
治郎 「今のは強引じゃないか」
トシ子 「うるさい、あんたよりマシでしょ」
持ってた紙を勢いよく投げる。
治郎 「この距離のものの投げ方じゃないだろ。そうやってすぐもの投げるのやめろよ。」
トシ子さんが投げた紙を拾いつつ…
     「昨日投げたコーヒーだって残っちゃったんだよ」
カウンター側の壁のシミを指差しながら…。
 
トシ子 「それは昨日謝ったでしょ、それはもともとはあんたが悪いんじゃない。
     勝手に食器洗い機なんて買うから」
治郎 「それは昨日謝っただろ」
トシ子 「どこにそんなお金あるのよ。手で洗え!」
治郎 「いいだろ、オレのへそくりだって使ってるんだし」
トシ子 「そこよ、へそくりなんてしてる段階でイラっとくる」
治朗 「お前だってやってるんだろ、知ってるんだぞ、お前の隠し場所だって」
トシ子 「何言ってるの?へそくりなんてしてません」
治郎 「どうかな」
 
2階にあがった電気屋の原さんが…
 
電気屋 原 「あのー、すいぁせーん!すいぁせーん!すぅいあせーん!」
1階に向かって呼んでる
 
トシ子 「ハイハイ、ハイハイ」
2階にあがる。
 
電気屋 原 「あのすいぁせん、また窓開けてもらっていいっすか?」
トシ子 「まだ行ってなかったの?さぼりか!」
電気屋 原 「違いますよ、ほんと開かなくて」
トシ子 「コツがあんのよ、覚えて、
      ちょっと手前に引いて、いっきに!」
 
両面開きの窓を開けるトシ子さん。
その姿に、
 
電気屋 原 「おおー!すっげ!すっげ!すっげ!」
 
原さんがすっげ!って言うたびに、「ふふー」ってかんじで
両肩あげてにっこりしちゃうトシ子さんがかわいい。
 
すっげ!がしつこいがために、
 
トシ子 「いいから早く行きなさいよ!」
 
窓から片足を入れつつ
 
電気屋 原 「でもホントにこの窓固いっすねー」
トシ子 「こっちのはまだいけるんだけど、あっちの部屋(4号室)のはもう
     開かなくなっちゃって」
電気屋 原 「家斜めってるんじゃないですかー?」
トシ子 「あー、そうかも」
電気屋 原 「ほっとくと大変みたいですよー。いや彼女の家もね、同じかんじでー」
原さん、外に出た片足部屋に戻ろうとして…
 
トシ子 「戻んなくていい!何もたもたしてんの」 
 
電気屋 原 「すいぁせん」
雨の中の、外に出る。
 
トシ子さん、人目を気にしつつ、4号室へ。
4号室のドアを開けて、部屋の電気をつけて、
入って正面にある額に入った絵の裏を…。
 
トシ子 「あったー」 (にっこり)
そこにはへそくりが。
こっそりトシ子の様子を見に来た治朗。
治郎 「そこか、へそくり。知らなかった」
トシ子 「騙したな」
治朗 「やっぱへそくりしてんじゃん」
トシ子 「このモジャモジャめがね!」
治郎 「はいはい。モジャモジャめがねですけど何か」
トシ子 「あーもーいいや、アッチッチ解散だ」
治郎 「は?アッチッチ関係ないでしょ」
トシ子 「こんなにケンカしてて何がアッチッチよ、
     もうラブソングなんて歌えない」
トシ子、怒って、廊下に出て、階段を降りようとする
治郎 「待ってよ」(トシ子の後を追う)
トシ子「はい、解散。これでうちの親も安心するし」
治郎 「いい歳して、親関係ないだろ」
トシ子 「はぁ?よく言えるわね、そんなことが」
トシ子、振り返って、治郎に詰め寄る。
トシ子 「音楽だけじゃ食べていけないだろうからって
     心配してペンション譲ってくれたんだよ、
     関係ないと思ってるんだ」
治郎 「いやいや感謝はしてるよ」
トシ子 「嘘だね」
治郎 「ほんとだって、だからお父さんとお母さんが作ったここの
     しきたりだって守ってるだろ、こんな恥ずかしいトレーナーだって
     何も言わずに着てるしさ、挨拶だってテンション高めに
     ハロー!ってやってんじゃん。
     こんなこ汚いインテリアだって何も文句言ってないし」
4号室の部屋で口論。
ベッド側の壁の棚に飾られているインテリアを指差しながら…
トシ子 「これがかわいいっていう人だっているんです」
治郎 「いねーよ、捨てろよ、こんなもん」
トシ子 「いーやーです、せっかく私が拾ってきたんだから」
治郎 「だからだよ、拾ってきたもの飾るか、普通。
     みんなボロボロじゃん、あの絵だって気持ちわるいし」
トシ子 「んあ〜!!」
治郎 「やめろよー」
4号室のベッドサイドで口論。
トシ子さん、治郎さんにクッション投げる。
治郎さん、4号室の、ラジカセを手に。
その手にクッションがあたって、ラジカセからラジオが流れ出す。
 
ラジオから…
「中津川市のパチンコ店襲撃事件で使われたとみられる車が現場から
10キロ離れた山中で発見されました。犯人は売上金3千万円を
持って、いまだ逃走中です。……」
 
トシ子さんと治郎さんのケンカはエスカレートしていって、
布団を投げあう。
治郎さんはベッドの上、トシ子さんはベッドの下で布団の投げあい。
 
そんな中、玄関にお客さん。

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